論理的思考が身につかない最大の理由、それは思考における「わかる」と「できる」は異なるものだから。
その上で、「わかる」(研修受講・書籍読了など)から「できる」状態になるまでに諦めてしまうから。
研修を受講すれば、多くの方が「わかる」状態にはなりますが、「できる」状態になるまでに諦めてしまいます。その理由は、「できる」状態に至るまでのプロセスを一人で渡り切ることが難しく、つまづいた時に相談したり、教えてもらったりする人が周りにいないことが多い=「できるようになるまでの理論」が確立されていないからです。
論理的思考といえば、「ロジカルシンキング研修」という名称で1990年代に日本企業で(米国文化としての人事制度:MBO/コンピテンシー評価などの流入時期と合わせて)大量導入され、2000年〜2010年頃おいてもその名残はあり、多くの企業研修・若手の底上げ教育で取り入れられているプログラムの1つです。しかしながら、私の知る限り「ロジカルシンキング研修」を受けて、「論理的思考」ができるようになった人は皆無(ゼロに等しい)と感じています。誤解の無いようにお伝えすると、「研修を受けただけで、受講後は放置して、できるようになる」レベルです。できた人は、最初からできていた人(「わかる」が加わることでより良くできるようになっただけ)だと推測できます。
そのために、2010年頃からは研修に事前課題・事後課題を出すことによって、受講後の継続活用を促す取り組みを行うことで、多少なりとは「できる」状態に近づくことができる仕組みが多く導入されていきました。それでも「できる」までになる人はほんの一握りです。
ではどうすれば良いのでしょうか。
当たり前のことですが、ゴール(あるべき姿)の定義と、その到達までのプロセスをできる限り分解することです。その上でうやりたい気持ちになってもらい(モチベーションコントロール)、到達までをサポートすること(支援)が必要です。
つまり、これまでコラム【スクール立ち上げの想い】で書いてきたことの全ての要素が必要です。
下記の図:コラム①〜③で詳細説明に、『価値観(考え方):コラム①』の醸成を含んだ概念、および『コストが掛からず、自尊心を阻害しない仕組み:コラム④』を加えた概念の全てが必要だからです。
コラーニング・ビジネス・スクールでは、『学習のみ』でなく、『実践を伴う=相互に支援し合う仕組み』によって、論理的思考(問題解決を含む)が「できる」=『成果が出せる人財』を目指すビジネスパーソンに最適な環境をご用意いたします。

※アウトプットの質:方針創り、目的創りは管理職以上の求められる成果